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2010蛙の会

 投稿者:須田総一郎  投稿日:2011年 3月 9日(水)21時53分53秒
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  須田総一郎です。先ほどはどうも。確認いただいたら、削除してください。よろしくお願いします。
2010年「蛙の会」発表会

冒頭周磨要氏により、「蛙の会」活動紹介と映画館でお馴染みになっている携帯電話の扱いなどマナーに関わる注意事項が嫌みなくスマートに語られる。最近映画館で、時間の確認やひどい場合、メールをしている輩がなくならない。「蛙の会」に来られる方々には、マナーにもとる人はいないだろう。どんな場もみんなが楽しめる雰囲気作りと丁寧な配慮が欠かせない。

1.  民話紙芝居「ばけものやしき」
中原路津氏によるオープニング出し物。けちで人使いの荒いモクベエさんが、部下に嫌われ唯一忠実だった使用人と二人になって怪しい空家に引っ越し、屋敷に居着いていたろくろっ首や大入道までもこき使うナンセンス喜劇。怖さのように今まで人が避けようとしていた特徴が道具になって有効に活用される不思議。適材適所の人材活用を図れば企業も生き残れる。企業によるチャレンジドの活用など妙に現代的なテーマに繋がるところが面白い。
2.  活動大写眞「血煙高田馬場」
   伊藤大輔監督、唐沢弘光撮影、大河内伝次郎主演による無声映画黄金時代における時代劇。歯切れ良く、堂々としている立ち回り。背筋がピンとして美しく、チャンバラの激し目まぐるしい動きの中で、群衆の表情を短いカットで挿入する演出は絶妙なリズムを生む傑作時代劇だ。
3.  伝記紙芝居「芭蕉」
   恋する奥の細道。「君は今 駒形あたり 不如帰」の句が後段の「不如帰」ネタに繋がる偶然も楽しい。元禄15年忠臣蔵の年という説明が分かりやすい。「三万両の高尾太夫」の姿を想像するのも楽しい。
4.  街頭紙芝居「黒猫人間」
   湯川博士氏は、代役とは思えない、落ち着いた演技で流石だ。蛭村の名前は「大和」?先日公開された「宇宙戦艦YAMATO」にも猫が出演していたが、黒猫に化ける展開は、「蝿男の恐怖」「ザ・フライ」と映画ネタが受けるところは、さすが「蛙の会」だ。レベルが高くて楽しい気分だ。
5.  活動大寫眞「不如帰」
   シネコン全盛で、さらに邦画が席巻する現代映画界。感動を呼ぶメロドラマは何故どのようにして生まれて来たのか、歴史を踏まえて現代映画が存在する。当たり前のことだが、永年のファンでない方には中々分からない。不治の病と戦う美女という設定については、吉永小百合や「世界の中心で愛を叫ぶ」「余命一ヶ月の花嫁」など映画の歴史を紹介。映画通だからの心意気が嬉しい。栗島すみこの声。微妙な声の高さや優しい女らしい響きなどますます磨きが掛かってきた感じがする。
6.  街頭紙芝居「マー君」
昨年まで好評だった「ヒロちゃん」に代わった演目。第一話は、子供二人のキャッチボールが蜂の巣に当たって大騒ぎ。ボールぶつけた子が指示したとおり、紙袋とミットを使用して取り返すが、原因者である言い出した子が逆に蜂に追われる。第二話では、井戸から桶の容量を超える水を汲んでしまい、重すぎて運べなくなる。これを力持ちの女性が助けようとする。だがこの女性は、前後の動作から実は水をくすねようとしているのではないかと見える。何れもずるをしようとした人に災厄が掛かる、因果応報のシニカルな内容。
7.  活動大寫眞「瘤取り」
   良く出来たアニメ。戦前日本の作品で、良質の作品が見られるのは本発表会の良いところ。今日における日本アニメの隆盛は一朝一夕で成ったものではない、戦前さらには江戸期からの蓄積があると再認識させられる佳作。
8.  街頭紙芝居「ライオン児」
沼地における象の水浴やキリンの活躍が楽しい。宇宙人を撃退するウラン燃料確保が目的と聞いて、現代アジア情勢を髣髴とさせる展開かと思いきや、ブツッと終わる間が笑いを誘う。来年の続編が楽しみになる。
9.  活動大寫眞「開化異相」
阪東妻三郎主演の幕末時代劇。リアルなアクション。イケメン阪妻の上目遣い姿が一瞬、現代の美男俳優オダギリジョーを思わせるショットが印象的。
10. 民話紙芝居「たべられたやまんば」
やまんばを利用する利巧ものが頓知を効かして逆に食ってしまう。良くある展開だが、感情の篭った語りがひきつける。
11. 街頭紙芝居「フープ妖星」
    かつて紙芝居にあわせて出された頓知クイズがイントロ。小生小学校のとき、精華公園でのクイズを正解して賞品を独り占めし、紙芝居屋から嫌がられた過去を思い出した。フラフープ全盛時代。宇宙人や人体実験など時代を感じさせる展開。既存の絵から、木のゴミ箱など昭和の面影を一つ一つ取り上げて丁寧な説明をするのが一つのリズムとなって楽しい。
12. 活動大写眞「沓掛時次郎」
13. 活動大寫眞「二人静」
   本日は大河内伝次郎大活躍だ。戦前の活動写真が連続する。「沓掛時次郎」唄は古いが独特の哀調が耳に残る。「二人静」主演の中山歌子は、サイレントの人気女優。実の母が名乗れない、子爵の息子を巡る悲劇的な最期を迎える物語だそうだが、実の母の思いが切ない。
14. 夫婦競演 街頭紙芝居「少女椿」
飯田氏による街頭紙芝居の解説の後、いよいよラストの出し物。本作は、しっかりしたストーリー展開の傑作少女物。ギター弾き兄弟が、誘拐拉致犯人を突き止める。犯人逮捕のラストは取って付けたような展開だが、珍しいことではない。映画でもF.W.ムルナウ「最後の人」などがある。紙芝居倫理協会とは初めて聞く。このような薀蓄が効けるのは、「蛙の会」ならではの楽しみだ。

まとめ
昨年はPR館業務のため、欠席し二年ぶりの発表会だったが、全体にレベルアップが感じられる。熱気に溢れた会場は観客の期待も膨らむ。「愛・地球博」に続く国際博覧会「上海万博」も話題が沸騰する中で無事閉幕した。門仲ホールで見る、見世物小屋・紙芝居・活動大写真。大勢の観客を一箇所に集めるイベントの原型がここにある。今日に繋がる歴史を感じ取れる題材と次世代に引き継いで欲しい大衆芸能。準備や当日運営の苦労も感じられるが、ますます充実する内容で楽しさに満ちた半日であった。今度は飲み会にも参加したいと思います。みなさん、ありがとうございました。
以上
 
 
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